【2年目に突入!フランネルフラワーの成長】 難しい夏越しを成功させたコツを紹介


フランネルフラワーを育て始めて1年が経過したんだって?
夏越しが難しいって言ってたけど成功したんだね、おめでとう!

そうなの。2年目になりお花も去年よりいっぱい咲いたよ!
夏越しを成功させたコツをこれから紹介するね。
ふんわりした質感の白い花びらが愛らしいフランネルフラワー。
一方で夏越しが難しく枯らしてしまう人も多いちょっとだけ気難しいお花でもあります。
かく言う私も以前に一度お迎えした時に過湿で枯らしてしまった苦い経験があり、気を付けるポイントを学び直して再チャレンジ!
この記事では、2年目を迎え花数が増えた現在の様子と夏越しを成功させるための重要ポイントを詳しくご紹介します。
- フランネルフラワーが1年でどれくらい成長するか知りたい人
- フランネルフラワーを枯らさずに育てるポイントを知りたい人
2年目のフランネルフラワー 花数がぐんとアップ!
フランネルフラワーの1年目から2年目の変化

以前に一度夏越しできず枯らしてしまった経験から、今度こそは枯らさず夏越しできるようにと土の配合や水やりについてたくさん調べて二度目のチャレンジ。
植替えしてしばらくは写真のように少し頼りなげな枝ぶりが目につくものの、蕾がたくさんついていて成長が楽しみな株といった印象でした。

お迎えしてから2か月弱くらい、梅雨に入った頃の様子です。
茎がしゃんとしてきて、新しい環境にもなじんできたようで一安心。
これから気がかりな夏がやってきます。
夏越し後の様子はいかに…。


うわ~!
お花がいっぱい。ずいぶん大きくなったね!
お迎えから1年ちょっと、現在(2025年5月)のフランネルフラワーの様子です。
2024年の春にお迎えしてかから暑い夏を無事に乗り越え、一回り株が成長しました。
これから咲きそうな蕾もまだたくさんあり、一年前に比べて花数は3倍ほどになりました。
枝ぶりもしっかりして頼もしさがあります。
フランネルフラワーの夏越しのコツは「水やり」に注意すること!
フランネルフラワーを枯らさないためにはいろんなコツがありますが、一番大切なのはなんといっても水やりです。

水やりマスターになればフランネルフラワーの夏越しはきっと大丈夫!
というのは、枯れる原因のナンバーワンは過湿だからです。
そもそもフランネルフラワーはオーストラリアの山岳地帯の森林や、沿岸部の砂地に自生する乾燥した気候で育ち高温多湿な気候は苦手な植物。
日本のじめじめした夏を乗り切るにはそれなりの気遣いが必要なんです。
惰性で毎日水やりするのはNG!
暑い夏は特に、ベランダで植物を育てていると毎日の水やりが日課になっていると思いますがその調子で毎日フランネルフラワーに水やりするのは厳禁です。
毎回土の湿り具合をしっかり確認してから水やりをすることが、夏に枯れやすいフランネルフラワーを元気に育てるための重要なコツです。
私は毎回土の表面を触って湿り具合をチェックし、鉢を持ち上げて軽くなっているのを確認してから水やりをしています。
このひと手間が根腐れを防いでフランネルフラワーを健康に育てる秘訣です。
夏の水やりは朝か夕方の涼しい時間に
暑い時期には水やりの時間帯に気を配るのも元気に育てるコツ。
気温が高いと土の水分が蒸発しやすくなるので、蒸れやすい日中を避けて朝か夕方の涼しい時間に水やりするのがベストです。
水やりは株元に
株の上からシャワーを浴びせるように水やりするのも蒸れの原因になります。
葉や花に水がかからないよう、株元に水やりをすることが過湿を防ぐコツです。
難しいと言われるフランネルフラワーを枯らさず育てるコツ
ここではもう一歩踏み込んで、育てるのが難しいと言われるフランネルフラワーを元気に栽培するため、さらにステップアップさせるヒントご紹介します。
フランネルフラワーは土の配合がとっても重要
フランネルフラワーを元気に育てるためには土の配合が成功のカギを握っています。
どれだけ水やりに気を付けていても、そもそも水はけの悪い土に植えていたら排水性が悪く過湿の原因になってしまうからです。
フランネルフラワーに適した土は「酸度」と「水はけ」が重要
フランネルフラワーには酸性(pH5.0程度)の水はけの良い土が向いています。
- 水はけの良い土
- 酸性の土(pH5.0ぐらい)
フランネルフラワーに向く土の配合
酸度無調整ピートモスと鹿沼土を半々に配合することで、フランネルフラワーに適した酸度と水はけを兼ね備えた土をつくることができます。
酸度無調整ピートモス5:鹿沼土5

私もこの配合の土で育てました。
酸度無調整ピートモスは「酸度無調整ブルーベリーのピートモス」としても販売されています。
また、混ぜる手間を避けて手軽に準備したい場合は市販のブルーベリー培養土がおすすめです。

めんどくさがりやのボクにはブルーベリー培養土がぴったり!

ブルーベリー用の資材には「ピートモス」だけのものと、ピートモスを混ぜた「培養土」があるので間違えずに選んでね。
フランネルフラワーの根はとても繊細なので、植え付ける時は根鉢を崩さずそのまま植え付けてくださいね。
花数を増やすための肥料やりのヒント
枯らさないだけでは物足らない、たくさん花を咲かせたい!という人に肥料の与え方のコツをご紹介します。
根が繊細なフランネルフラワーの肥料の鍵は「濃度」と「頻度」
フランネルフラワーの根は繊細で、肥料の与え方ひとつで株の元気を失わせたり枯れる原因になってしまいます。
特に濃度が高い肥料は要注意!
肥料焼けを引き起こして根が傷つき株がしおれたり、葉が焼けたように枯れてしまうことがあります。
肥料焼けとは多すぎる肥料が根に負担をかけて植物を弱らせてしまう現象のことで、根の繊細なフランネルフラワーは高すぎる濃度の肥料を与えることでこのような現象が起きる可能性があります。
フランネルフラワーの根の繊細さを理解し、肥料の濃度や与える間隔を工夫することで元気な花数の多いフランネルフラワーを楽しむことができます。
フランネルフラワーの肥料の与え方 具体的な方法
フランネルフラワーは肥料を適切に与えることで花付きが良くなりますが、与え方には根の繊細さを念頭に置いた慎重さが重要になります。

たくさんお花を咲かせたいなら、濃度を守って肥料をあげてね。
緩効性固形肥料は水やりの度に少量ずつ溶け出し、低濃度で持続的な肥料分の供給が可能なことからフランネルフラワーに向いています。
また、花付きを良くするためには緩効性肥料に加え液肥を与えるのが効果的です。
以上のことからおススメの肥料の与え方は
緩効性固形肥料(春と秋に一度ずつ)+薄めた液体肥料(生育期に週1)
根が繊細なフランネルフラワーには液肥の濃度は半分にして与え、その分頻度は多めに(生育期に週1)与えるのがポイント。
植付け直後は根が落ち着くまで2週間ほど待ってから肥料をスタートします。
葉が白っぽくなってきたら肥料不足のサインです。
夏は暑さで株が弱るので肥料をストップするか、与える場合は薄めた肥料を少量だけにします。
- 春と秋に緩効性固形肥料+生育期に週に1度の液肥
- 液肥の濃度は薄めに(2倍に薄める)
- 夏は肥料をストップするか、薄めの液肥を少しだけ与える
フランネルフラワーを枯らさないためにできること、まだまだあります!
フランネルフラワーを元気に育てるには環境づくりも欠かせません。
高温多湿が苦手なフランネルフラワーですが、日当たりを好み日光不足になると間延びして花付きが悪くなることがあるため、置き場所を選ぶことが大切です。
西日を避けて適度な日当たりと風通しのある場所がフランネルフラワーにとって最適な環境です。
過湿防止には下葉を取り除いて風通しを良くし、蒸れを防ぐのが効果的。
私はテラコッタの鉢を使って通気性と排水性を高めています。
テラコッタや素焼きの鉢は根に暑さが伝わりにくいので、根が繊細なフランネルフラワーを育てるのに最適と言えます。
- 雨が吹き込まない日向で管理する
- 茶色くなった下葉を取り除いて蒸れを防ぐ
- テラコッタや素焼き鉢など、根に直接暑さが伝わりにくい鉢に植える
- 真夏は西日や強い日差しが当たらない場所で管理する
その他の注意点としては冬の霜や凍結への対策があります。
耐寒性は比較的ありますが(5℃まで)、寒冷地では枯れるリスクがあるので室内に取り込むかビニールで覆って防寒対策を施しましょう。
フランネルフラワーの育て方のコツ まとめ
フランネルフラワーの育て方について、いくつかポイントをお伝えしてきましたが、枯らさないために押さえておきたいポイントは以下の4つです。
- 過湿を避けるために乾かし気味に、風通しよく育てる
- 水はけの良い酸性の土に植えつける
- 根を守るために肥料を低濃度にし、根鉢を崩さず植える
- 夏は西日や直射日光に当てすぎず、冬5℃以下になる場合は防寒する
上記のポイントにプラスして、花付きの良い元気な株にするには肥料の与え方も大切になってきますのでご紹介した内容を参考に綺麗なお花を楽しんでくださいね!
ほかにも年月を重ねた株は下葉がなくなり、木質化した枝が目立ってきたフランネルフラワーへの対処法を下記の記事で紹介しています。

またフランネルフラワーの性質や育て方についての詳しい方法は下の記事で紹介していますので参考にしてみてくださいね。
