【パンジーとビオラを挿し芽で増やす②】夏越し前提 季節外れの挿し芽にチャレンジ
パンジーとビオラの挿し芽にチャレンジしてるんでしょ?
そうだよ。夏前の難しい時期に始めたからうまくいくか不安だけど…
どうしてそんな時期にやったの?
どんなふうに成長したか、うまくいったか、いろいろ気になるなぁ。
この後で詳しく説明するね。
成長の記録は何回かに分けて更新していくね。
挿し芽に適した時期は秋10月ごろがベスト、それ以降ですと春の3月ごろと言われていますが…
そのような常識を分かりながらも敢えて気温が高くなってきた5月下旬に挿し芽にチャレンジしてみました。
- パンジーとビオラの挿し芽の実際の生育経過を知りたい人
- 季節外れの挿し芽の実例を知りたい人
挿し芽に適した時期とその理由
挿し芽の適期〈その①〉秋の10月
パンジーとビオラが店頭に並び始めるのが10月の初旬。
関東以西の暖地では10月の最高気温は20℃以上、最低気温は15℃程度とまだ暖かく、
挿し芽が発根しやすい季節です。
この頃に挿し芽をすれば3週間から1か月で発根し、12月の中頃にはある程度成長した苗を鉢や庭に定植することができます。
秋を過ぎ冬になると気温が低くなるため挿し芽は発根が難しく、長い時間がかかります。
挿し芽の適期〈その②〉春の3月
冬が過ぎ去り、3月に入ると最高気温が15℃を超す日が増えてきて、発根しやすくなってきます。
ただ、花をつけるようになってから花期が終わる(5月)までの期間が短いのが難点です。
剪定で風通しよく育てるなど上手に管理すれば5月以降も咲き続けますので、春の挿し芽にチャレンジしてみてもいいと思います。
なぜあえて5月下旬の挿し芽にチャレンジしたのか?
「パンジーとビオラの挿し芽の適期は春の早い時期まで」、という一般的な常識から外れて
なぜ私が5月下旬の挿し芽にチャレンジしたかをお話します。
挿し芽+夏越しのチャレンジをしたい
一般的にパンジーとビオラは暑さに弱く、夏に枯れてしまうのがほとんど。
一年草という扱いで夏越しは難しいと言われています。
5月下旬に挿し芽をしても発根に3週間から1か月かかり、鉢上げするのは6月の下旬。
うまく根付いたとしても綺麗な花を見せてくれるのは秋、となると開花にたどり着くには夏越ししなくてはなりません。
夏越しさせる分ハードルが高いと言えますが、あまりやっている人がいないことをあえてやってみたいというあまのじゃくな⁈気持ちと、実験のようなワクワク感に抗うことができない私はあえてこの時期にチャレンジすることにしました。
「挿し芽」と「夏越し」をセットで試すの?
ちょっと無謀なんじゃないかな…
やっている人がいないと敢えてチャレンジしてみたくなるんだよね。
早めの開花を見られるかも、という淡い期待
実は、この挿し芽チャレンジに並行して「この春咲いた株を夏ごしさせるチャレンジ」をしているのですが(これも別で記事にする予定です)、この記事を書いている7月上旬にも小さいながらも次々と花を見せてくれています。
その夏越しチャレンジ株を見ていると、この挿し芽がうまくいけば一般的にパンジーとビオラが店頭に並ぶ頃(10月初旬)よりも早く花を咲かせてくれるのでは?と淡い期待を持ってしまうのです。
そもそも挿し芽を夏越しさせることも難しい、できたとしてもいつ花を見せてくれるかも分からない…そんな分からないことづくしのチャレンジです。
冬から春にかけて咲いた株を現在(7月上旬)夏越しチャレンジしています。今のところ全て(4株チャレンジ中)元気です!
挿し芽に使ったパンジーとビオラたち
2023年の秋から2024年の初夏にかけて、私が育てたのはパンジーが1株とビオラが11株の合計12株でした。
そのすべての株から少しずつ挿し穂を取って挿し芽にチャレンジします。
「挿し芽の詳しい方法を知りたい」という人は以下の記事を参考にしてみてください。
1つの株につき3本から5本ずつ挿し穂を作ったのが5月20日。
挿し穂の処理をする前に株ごとに分けています。
さいごに
挿し芽の適期は確かにありますが、なによりも「やってみたい!」という意欲と楽しむ気持ちが大切だと私は思っています。
適期ではないときに始めても、それはそれでうまくいってもいかなくても、育てている中でいろんな気づきが学びがあると思います。
次回は挿し穂を作ってからその後の成長の記録をご紹介します。
何事も「楽しむ」ことがいちばん!