【アナベル2年目の成長記録】剪定について解説|どこを切る?時期は?しなかったらどうなる?


アナベルのお花の季節がおわっちゃった…
そのままにしておいて大丈夫?剪定って難しいのかな?

アナベルの剪定は時期や切る位置など、アジサイほど難しくないから大丈夫だよ。これから詳しく説明するね。
純白の華やかなお花が魅力の「アナベル」
お世話にそれほど手がかからず、長い間お花を楽しめることもあって近年人気が上昇中です。
そんなアナベルですが、育てる中で頭を悩ませるのが花が終わった後の「剪定」ではないでしょうか。
実際に育てて2年目になる私が、剪定のポイントについて詳しくリサーチ、整理してみました。
栽培2年目のアナベルの様子や、育てた感想についてもお話しています。
- アナベルの剪定方法について知りたい人
- 剪定と花の大きさの関係について知りたい人
- 栽培2年目のアナベルの様子を知りたい人
- 「アナベルを育ててみてどうなの?」感想を知りたい人
アナベルの剪定の時期はいつ?
アナベルは梅雨の6月から7月にかけて開花します。
花色ははじめはライムグリーン、その後純白に変化し満開を迎えます。
アナベルは翌年の3月頃まで花芽をつけないので花が咲き終わってから翌年2月頃までに剪定すれば翌年また開花します。
アジサイとは違いアナベルは花芽をつける時期が遅いので、花芽を切り落とす心配をすることなく余裕をもって剪定することができます。
アナベルの剪定はどこを切ったらいい?
アナベルは切る位置によって花の大きさが変わる
アナベルは低く切る「強剪定」と高めに切る「弱剪定」によって花の大きさが変わります。
低く切る「強剪定」をした場合は高めに切る「弱剪定」よりも花が大きくなり花数が減る傾向があります。
花の大きさは枝の太さに比例します。
低く切ると太い枝になるため花は大きくなり、高く切ると古枝が残り細枝が増え花が小さくなります。

- 強剪定(地面から10㎝~20㎝で切る)
→枝が少なく一本一本が太くなり、花が大きく花数は少なめに - 弱剪定(地面から40㎝~60㎝で切る)
→枝数は多いが細くなり、花が小さく花数は増える
大きな花を楽しみたい場合の剪定のしかた
大輪の花を楽しみたい場合は「強剪定」をします。
株元から2~3節くらいの位置で枝をしっかりと切り戻します。
細い枝は分岐したところで切り戻し、太い枝だけ残すようにすると大輪の花を咲かせてくれます。
たくさん花を楽しみたい場合の剪定のしかた
たくさんの花を楽しみたい場合は「弱剪定」をします。
枝数を残すことで花数が増えるので、高さを揃える程度に浅く切り戻しをすると翌年たくさんの花を咲かせることができます。
この場合も、枯れた枝や細すぎる枝は株元から切って取り除きます。
おすすめの剪定方法「二段階剪定」
アナベルの剪定について色々調べていくうちに、二回に分けて剪定する方法が理にかなっていて良いなと感じました。
二段階剪定の方法は以下の通りです。
①一度目の剪定(花が終わったら)
花が終わったら花だけを切り落とします。(二番花を期待する場合は茎の半分くらいのところで切ると大きな花を咲かせます。)
切った花はドライフラワーにしても楽しめます。
②二度目の剪定(秋から翌年2月まで)
「花の大きさ」と「花数」をどのようにしたいかによって、先ほど説明した「強剪定」か「弱剪定」を行います。
細い枝や古い枝は切って取り除き、上のイラストのように真ん中が少し高くなるよう半円に樹形を整えます。
二段階剪定のメリット
剪定を二回に分けて行うことで以下にまとめたようにいくつものメリットがあります。
- 花後に切り戻すことで枯れた花にエネルギーを費やさず株全体の消耗を防ぐことができる
- うまくすれば二番花が咲く(「花後の切り戻し=一度目の剪定」で脇芽からの新枝の成長が促進されるため)
- 来年の花の大きさや花数が決まる「二番目の切り戻し」まで時間的な余裕があるので焦らずじっくり来年の花つきを考えて剪定ができる
アナベルの剪定をしなかったらどうなるの?
アナベルは比較的強い植物なので剪定をしなくても枯れてしまうことは少ないですが、結果として花数の減少や樹形の乱れなどが起こります。
美しい花を毎年楽しむためには花後の切り戻しや秋から冬にかけての弱剪定や強剪定が大切なことが分かります。
- 花が小さくなったり花数が減る
→枝数が増えすぎることで株全体の養分が分散し、結果として花のサイズが小さくなったり花つきが悪くなることがあります - 樹形が乱れ枝が弱くなる
→剪定しないことで細く弱い枝が増え、樹形が乱れたり枝が弱くなり風雨や雪に耐え切れず折れてしまうことがあります - 病害虫のリスクが増える
→古枝が残り枝が密集することで風通しが悪くなり、うどんこ病やハダニなどの害虫が発生しやすくなります
アナベルの1年目から2年目の成長の記録
1年目〈2025年5月~6月〉①お迎え~開花

(左)2024年6月1日のアナベル
お迎えして2週間ちょっとの頃。ひょろひょろの株でした。
(右)2024年6月13日のアナベル
唯一の花が満開に。株元から新しい枝葉が出てきているのが分かります。
5月に10.5㎝ポットに入った華奢な苗をお迎えして一か月、ひとつだけとはいえ華やかな純白の花を咲かせてくれました。
2年目〈2025年3月~4月〉②芽吹き~葉を広げる

(左)2025年3月19日
茶色の芽が見えてきました。
一年目に新しい枝が3本出て合計4本になり、節を3~4つ残したくらいの高さで剪定しました。
(右)2025年4月10日
左の写真から3週間で葉がしっかりと展開してきました。
太い枝の葉は一枚一枚が大きく、勢いがあるのが分かります。
またこの頃株元から新しい枝がいくつか出始めました。
2年目〈2025年5月29日〉③アナベルの蕾が開き始める

(上)2025年5月29日
梅雨目前になり、花びらが徐々に純白の色を帯び始めています。
冬に剪定した時にはほとんど同じ高さに切りそろえたのに、その後一本だけ突出して成長した枝があります。バランスが悪いのは少し気になりますが、こういうこともありますね。
3月の芽吹きの時点で4本だった枝が、この2か月余りでずいぶん増えました。軽く数えて10本はあるようです。
2年目〈2025年6月21日〉④満開に近づく

(上)2025年6月21日
ほとんどの花が純白に色づいてきて満開が近くなってきました。
一本突出していた枝についた花は結局一番大きくなりました。太くて勢いのある枝には大きな花がつくのが分かります。
花の大きさはそれぞれですが、数えてみたら13個の花が咲いていました。
10.5㎝ポットの華奢な苗をお迎えしてから1年ちょっと、その間に鉢増しして現在は7号鉢で育てていますが、1年目に1つだけだった花が2年目には13にもなり見ごたえのある株に成長しました。
アナベル栽培2年目の感想と気づいたこと
私はベランダ栽培という制約上、鉢植えで育てています。
2024年5月にお迎えした時は10.5㎝ポットに華奢な枝が1本という状態で、正直に言って「お花をいっぱい咲かせるまでには数年かかるんだろうな…」と思っていました。
その後の1年で13個の花をつけるまでになり、改めてアナベルの成長のスピードに驚いています。
アナベルとは別にアジサイも育てていますが、お迎えはアナベルより2年前の2022年で今年4年目を迎えますが花数はそれほど変わりません。
それだけアナベルの成長速度は速いと言えると思います。
現在7号鉢で育てていますがこの成長速度からすると今年中の鉢増しが必要かな…と考えています。
ちなみに鉢増しの適期は3月~4月と10月~11月です。鉢増しが無理な場合は根鉢を崩して同じ鉢に植えたり株分けもできるようなので、ゆくゆくは株分けにチャレンジしてみたいと思っています。
今年中に一回り大きな鉢に植え替えて株がより一層成長したら、3年目の来年はどんな花を咲かせてくれるか楽しみです。
栽培2年目の感想としては、とにかく育てやすい!
病害虫で困ったことはないし、年2回の肥料と剪定だけで特別なお手入れは必要ありません。
他に気を付けることがあるとすれば暑い時期の水切れには少し注意が必要です。
鉢植えの場合、最高気温が30度を超えるようになると朝晩2回の水やりが必要になると思います。
アナベルは手がかからず、綺麗なお花を長い期間咲かせてくれるのでとても気に入っています。
もし園芸店で見つけたら是非手に取ってみてくださいね。
- 鉢植えでも2年目にたくさんのお花を咲かせてくれた(13個)
- とても生育旺盛、あじさいに比べると成長のスピードが速い
- 病害虫に強くとても育てやすい
- 水切れしやすく、最高気温が30度を上回るようになると朝晩2回の水やりが必要
- 春の開花シーズンが一段落した頃に華やかなお花を咲かせてくれるのでおすすめ
アナベルより少し早い時期に満開になる白いお花「フランネルフラワー」も夏越しが成功し今年で栽培2年目を迎えました。

「スカビオサジェラートブルーベリー」も2年目を迎えました。育て方のポイントや2年目の様子、育ててみた感想をお話しています。

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