【ベランダガーデニングの魅力】思い立ったら始めてみよう!
ベランダからの景色が殺風景でイマイチ…
せっかくの空間、何かできることないかな。
ガーデニングを始めてみるといいよ。
身近に自然を感じられて、手軽におしゃれな空間にできるから。
きっと楽しいと思うよ。
ベランダガーデニングについてもっと知りたいな。
詳しく教えて!
植物のいきいきとした緑や花の香りは心を癒してくれるものです。
お部屋からふと外を見ればお気に入りの植物が風にそよいでいる。
ベランダガーデンは身近に自然と触れ合うことができる豊かな空間です。
思い立ったらすぐに始められる、
そんなベランダガーデニングならではの魅力をご紹介していきます。
- ベランダガーデニングの魅力について知りたい人
- ベランダガーデニングの注意点について知りたい人
- ガーデニングをする際、ベランダのどんな点を確認したらいいか知りたい人
ベランダガーデニングの魅力
魅力〈その①〉気楽に始めやすい
なんといってもベランダガーデニングの一番の魅力は気楽に始められるところです。
思い立ったら植物、土、鉢があればその日からガーデニングをスタートすることができます。
限られたスペースに置ける鉢の数も限られるため、お手入れにそれほど時間をとられることなく無理なくガーデニングを続けることができます。
忙しい人であれば植物は少なめにしてお気に入りのガーデニング雑貨をディスプレイするなど、工夫すればおしゃれに手間をかけないガーデニングが可能です。
一鉢のお花とお気に入りの雑貨を置くだけで、ベランダが見違えそうだね!
魅力〈その②〉身近に自然を感じられる、セラピー効果
身近に植物があることで季節の移ろいを感じたり、ふとした時に気持ちが癒されるものです。
植物をお世話することで五感を刺激し心身の調子を整える「園芸療法」という言葉があるように、植物にはとても大きな力が備わっています。
植物を育てることにやりがいを感じ気持ちが前向きになるセラピー効果で、
家にいながらリフレッシュできるのが魅力。
ガーデニングをしていると「新芽がでてきた!」「昨日より蕾がふくらんだ」など、日々小さな感動が訪れます。
魅力〈その③〉自分の好きな空間にアレンジしやすい
マンションに住んでいてもお庭に引けを取らないリラックスペースを作ることができます。
限られたスペースなので、植物をいくつか加えるだけでがらっと印象が変わるのがベランダガーデニングの魅力。
地植えと違い鉢で植物を育てるので、気分や季節によってレイアウト変更をしやすいこともメリットです。
自分の好きなテイストのガーデン雑貨で飾ったり、ガーデンチェアやテーブルを置いてくつろぎのベランダカフェにしてみたり、家庭菜園で旬の野菜を食卓に取り入れたりと、楽しみは無限大。ベランダからどんどん夢が広がっていきます。
お花に囲まれながらベランダランチしてみたい!
魅力〈その④〉植物を天候や害虫から守りやすい
マンションのベランダには庇がついている場合が多く、天候をあまり気にすることなくガーデニングができます。
水やりをコントロールできるので、梅雨の時期に加湿を防ぎ病気になりにくかったり、
雪や霜でダメージに与えてしまうこともなく安心して育てることができます。
また、地植えに比べて害虫の飛来が少なく植物を守りやすいメリットもあります。
魅力〈その⑤〉日除けや目隠しになる
マンションの立地によってはすぐ目の前に建物があって目線が気になることも。
そんなときは大きめの植物がグリーンカーテンを置いて外からの視界を遮ることができ、部屋からの景色も無機質なものから心休まるものに変わります。
また、ベランダにゴーヤや朝顔などのつる性植物でグリーンカーテンを設置すると
目隠しや日除けとして活用できます。
つる性の植物を這わせたグリーンカーテンは、すだれや遮蔽ガラスよりも熱カット率が高く
部屋に日差しが差し込むのを抑えられるために室内の暑さが軽減されるメリットがあります。
(参考文献:環境省 グリーンカーテンプロジェクト)
グリーンカーテンを設置することで、窓は4度、壁は11度も表面温度が下がると言われています。
ベランダガーデニングの魅力 まとめ
- 気楽に始めやすい
→限られたスペースで手間を減らしてガーデニングを続けることができる。 - 身近に自然を感じられる、セラピー効果
→植物の緑の癒し効果や、育てることで気持ちが前向きになり、家にいながらリフレッシュできる。 - 自分の好きな空間にアレンジしやすい
→少し手を加えるだけでガラッと印象を変えることができ、鉢で育てるために気分や季節によってレイアウト変更をしやすい。 - 植物を天候や害虫から守りやすい
→天候を気にすることなくガーデニングができ、雨、雪、霜から植物を守ることができる。害虫の飛来も地植えよりも少ない。 - 日除けや目隠しになる
→目の前の建物からの視線を大きい植物で遮ったり、つる性植物のグリーンカーテンは夏の日差しが室内に入ることを防ぎ暑さを軽減することができる。
ベランダガーデニングを始める前に注意するポイント
ベランダならではの特性やマンションの共用部分という点から、ベランダガーデニングを始めるにあたり注意するべきポイントがいくつかあります。
注意点を知り配慮することで快適なガーデニング空間にしていきましょう。
ベランダは自分だけのものじゃないんだね。
いざという時に困らないように注意点を知っておこう!
ベランダの耐荷重に注意する
建築基準法でベランダの耐荷重は1㎡あたり180㎏とされています。
大きな鉢やプランターで植物を育てている場合には、土と鉢に水やりを加えると1鉢で30㎏になることもあり、またレンガを敷き詰めた場合などは1畳分で200㎏にもなります。
ベランダガーデニングにぴったりの発砲ウレタンの軽量レンガや軽い土も販売されているので、
耐荷重が気になる場合はそのような商品を使ってみることもおススメです。
避難経路を確保したレイアウト計画
ベランダは専有部分と勘違いされがちですが、共用廊下や階段と同じ「共用部分」に当たります。
共用部分は災害時などに使用する避難経路としていつでも使えるよう、ふさがないようなレイアウト計画が必要です。
避難経路である隣の部屋との仕切りパネルや、階下への避難に使う梯子が格納されている避難ハッチの周りに、すぐに移動できないような物を置かないことが重要です。
強風や台風の時は風対策をする
マンションの特に高層階では普段でも強風が吹くことがあります。
強い風が吹けばプランターや鉢が倒れて植物に被害が出るだけではなく、窓ガラスに当たってわれたり近隣の住宅に被害を出してしまうこともあります。
そのような被害を防ぐ対処法としては以下のようなものがあります。
- 室内に植物を避難させる
- 鉢植えをあらかじめ倒しておく
- 大きな箱に入れて鉢を守る(小さめの鉢の場合)
ベランダガーデニングを始める前に栽培環境をチェック
ベランダの日当たりについて調べる
太陽からの「光エネルギー」は植物の成長にとって欠かせない重要なポイント。
ベランダが東西南北のどの方向を向いているかによって日が当たる条件が異なり、また庇の条件や腰壁の素材によっても日当たりが変わってきます。
同じ南向きのベランダでも庇の幅が広かったり、腰壁がコンクリートのような日光を遮断する素材で出来ていると、植物の置き場によっては十分な日当たりを確保できないこともあります。
自宅のベランダがどちらに向いていて、どの時間帯にどの場所に日が当たるかを知ることは植物を上手に育てるための大きなヒントになります。
- ベランダがどの方角に向いているか
- 庇はあるか?あれば奥行きはどれくらいか
- 腰壁は日光を通す素材か(コンクリート、ガラスパネル、格子、スリットなど)
午前中、お昼、午後に分けて、ベランダのどの辺りに日が当たるかまとめておくと良いですね。
季節によっても日当たりが変わってきます。
ベランダの風通しについて調べる
風通しの悪い環境では植物が蒸れてしまい、病気や害虫が発しする原因となります。
腰壁がスリット状になっているような場合は風通しが確保できますが、コンクリートやガラスパネルの場合は壁に遮られてしまいます。
また、建物の低層階か高層階か、周辺の建物の状況や窓の向きによっても風通しの状態は変わってきます。
高層階の場合は風通しが良いのはメリットですが、強風への対策も必要になってきます。
風通しが悪い条件であっても工夫次第で良くする方法がありますので、諦めずガーデニングにチャレンジしてくださいね。
- 腰壁は風を通す素材か(コンクリート、ガラスパネル、格子、スリットなど)
- ベランダがあるのは低層階か高層階か
- 周辺に風の通り道を防ぐ建物があるか
ベランダガーデニング、まず何から始めたらいい?
ガーデニングを始める前に確認するポイント6つ
ガーデニングを始めるにあたり、まず確認しておくべきポイントが6つあります。
わー、たくさんあるんだね。
すぐにチェックできることばかりだから大丈夫!
確認しておくことで、植物を元気に育てることやトラブルを回避することにつながるよ。
- ベランダの日当たり
- ベランダの風通し
- 避難経路の位置
- 給水環境(水を調達する場所)
- 排水口の位置
- エアコン室外機の位置
①から③については先ほど「ベランダガーデニングを始める前に注意するポイント」のところでお話しました。
ここでは、④給水環境と⑤排水溝の位置と⑥エアコン室外機の位置について詳しく説明していきます。
給水環境(水を調達する場所)
マンションのベランダには蛇口がついていない場合も多いために、水やりの際にどこから水を調達するかを考えておきましょう。
キッチンや洗面所、浴室などからじょうろで水を汲んで運んだり、ホースをで水を引くことで対応する場合が多いかと思います。
鉢やプランターが増えたり、夏場になると水やりの回数も増えますので、少しでも快適に水を使える方法や運ぶ時の動線を考えておくのは大切です。
排水口の位置
水やりや床の掃除等で出た水は排水口に流れますが、そのほかにも土や落ち葉などが排水口にたまり詰まらせてしまう原因になります。
排水の動線を確保し、定期的に土や落ち葉の掃除をすることで詰まりを防ぐことが大切です。
特に排水口がお隣の家のベランダにある場合には注意が必要です。
土や落ち葉が流れていかないように網やスポンジを置いて手前でキャッチしするなどの工夫でトラブルを防ぎましょう。
エアコン室外機の位置
ベランダガーデニングにとって少し厄介なのが「エアコン室外機の風」
室外機によって夏場は熱風、冬場は冷風にさらされることで乾燥し、植物の生育に悪影響を与えてしまいます。
そのため室外機に当たらない場所に植物を置かないことが一番ですが、狭いスペースでガーデニングをする場合には難しいかもしれません。
その場合は室外機カバーをつけるなどして風の影響を弱める、カバーの上に軽めの植物を置いてスペースを有効活用するなどの方法があります。
さいごに
ベランダガーデニングは何気ない日々の生活を豊かにしてくれます。
一方で何の考えや準備なしに始めてしまうと、うまく植物が育たなかったり、想像以上に手がかかったりすることもあります。
あらかじめどんなことに気を付けたらよいかを知り対策することで、ベランダガーデニングのメリットを十分に感じることができると思います。