【ベランダのレイアウトのコツ①】おしゃれにガーデニングを楽しむ方法を実例で解説
おしゃれなベランダにしたいけど、いいアイデアないかな。
植物のほかにテーブルセットも置きたいんだ。
レイアウトはベランダの広さや家具の有無、好きなテイストによっても変わるよね。一緒に考えてみよう!
ベランダで育てた植物を眺めながら暮らしたい、ベランダで外の空気を感じながらリラックスタイムを過ごしたい…。
そんな思いはあっても、限られたベランダのスペースの中でどのようにレイアウトしたら良いか分からない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、ベランダを自分好みの空間にするためのレイアウトをどのように考えていくか、実際のレイアウト写真もご紹介しながら手順を追って解説していきます。
- おしゃれなベランダのレイアウトについて知りたい人
- ベランダのレイアウトの考え方について知りたい人
テーマ別 レイアウト実例
おしゃれなベランダのレイアウト 4つのステップ
認しておくこと
- 生活に必要なスペース(洗濯スペースやゴミ置き場)
- 日光が当たる時間と場所
- 室外機の場所と風が出る方向
- 避難経路(隣戸の境界板と避難はしご)
イメージを探すときの情報源
- 本、雑誌
- インターネット記事やブログ
- Youtube
購入前にスペースの確認が必要な家具
- テーブル(テーブルセット)
- 椅子
- 植物を置く棚
- ガーデニング道具や土、肥料等を収納する棚
イアウトを決める順序
- 動かせないもの(室外機、給湯器、排水管など)の位置をチェックする
- 生活スペース(洗濯干しスペース、ゴミ置き場など)の位置をチェックする
→上の①②以外の部分を自由に使える - 日が当たる場所に植物を優先的に配置する
- 大きめの家具を配置する
- 植物や雑貨を配置する
〈STEP①〉ベランダの環境を確認する
生活に必要なスペース(洗濯スペースやゴミ置き場)
生活に必要な、洗濯スペースやゴミ置き場を確保した上でガーデニングスペースのレイアウトを考えていくことが重要です。
植物が増えすぎると洗濯に支障をきたしたり、洗濯やゴミ出しの動線上を塞ぐと転倒の危険が出てきます。
日常生活の快適さを損なわないようなレイアウトを心がけましょう。
日光が当たる時間と場所
植物が元気に育つためには日当たりが重要です。
植物の種類に応じて適切な日光の量を確保できるよう、レイアウトを工夫することが植物の成長のカギとなります。
どの時間帯にどこに日光が当たるかを確認し、植物を配置するように計画します。
日当たりが悪いベランダの場合は、棚や室外機カバーの上に植物を置いたり、手すりにプランターホルダーを取り付け鉢を置いたりすることで日当たりを確保できます。
日当たりが悪いベランダでガーデニングをするための工夫について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
室外機の場所と風が出る方向
室外機の近くに植物を置かない方が良い理由
「室外機の近くに植物を置かない方がいい」と聞きますが、それはなぜでしょうか。
理由は以下の二つです。
①植物に熱風や冷風が当たり枯れる原因になる
②室外機周りに風を遮るようなものがあると、エアコンの効率が下がり電気代が上がる
これらの理由から、植物を配置するときは室外機から1m以上離すことをおすすめします。
ベランダが狭くて室外機前にスペースを確保できない場合
ベランダが狭く、どうしても室外機の前にしか鉢を置くスペースが取れない場合は室外機用ルーバーを取り付けましょう。
ルーバーによって、風の向きを上、右、左に変えることができ、植物に直接風が当たるのを防ぐことができます。
室外機カバーの上を植物を置くスペースに
ベランダの景観を損なわないデザインの室外機カバーを取り付けることで、その上に植物を置くことができます。
植物を置くスペースが確保できることに加え、植物の位置が高くなることで日光が当たりやすくなります。(詳しい説明は以下の記事で解説しています。)
避難経路(隣戸の境界板と避難はしご)
ベランダは共用廊下や階段と同じ「共用部分」に当たります。
共用部分は災害時などに使用する避難経路としていつでも使えるよう、ふさがないようなレイアウトにします。
避難経路である隣の部屋との境界板や、階下への避難に使うはしごが格納されている避難ハッチの周りに、すぐに移動できないような物を置かないようにしましょう。
〈STEP②〉理想のベランダのイメージを集める
どのように理想のイメージを集めたらよいか
- 本、雑誌
- インターネット記事やブログ
- Youtube
おしゃれなベランダのアイデア実例
上記のような情報源を使って、是非理想のイメージを集めてみてくださいね。
例として、下にいくつかおしゃれなベランダの実例とレイアウトのヒントをご紹介します。
モダンなソファセットのベランダ
屋外用のソファセットがあれば、第二のリビングとして、爽やかな風を感じながらリラックスタイムを過ごすことができます。
ソファ前面の手すり壁に植物を取り付けることで、植物が視界に入ると同時に足元の床面を広く取れるために動線を確保しやすいレイアウトになっています。
夜の雰囲気が素敵なナチュラルテイストのベランダ
コンクリート製の手すり壁の場合、なるべく壁際に植物を置くことで日照が確保できます。
このレイアウトでは壁際に植物を配置し、残りのスペースにベンチやクッション、照明などをセッティングすることでナチュラルなリラックス空間が出来上がります。
いくつもの照明を上手に組み合わせることで夜には優しい雰囲気と奥行を感じさせる空間を楽しむことができます。
狭いベランダにぴったりのおしゃれなベランダ
ワンルームマンションのような、奥行と幅が狭いマンションでも、植物に椅子をひとつとひざ掛けがあれば素敵なアウトドアリビングが出来上がります。
植物はプランターホルダーを使って手すりに取り付け、プランタースタンドに置いて高さを持たせることで床に空間ができ広く見えるのと同時に、植物に日光が当たりやすくなる効果もあります。
〈STEP③〉家具を置きたい場合、スペースが確保できるか確認する
ベランダ家具を選ぶ時に重要なのは、その家具を置くためのスペースが確保できるかということです。
椅子の出し入れに必要なスペースやベランダで行き来する動線など、家具自体のサイズだけではなく考慮しておくべき点がいくつかあります。
ベランダ家具を選ぶ際に、ベランダにどれくらいのスペースがあればイメージしたものを置くことができるのでしょうか。
いくつかのパターンに分けてご説明します。
必要な広さの計算のしかたや具体例については以下の記事を参考にしてみてください。
テーブルセットを置く場合に必要な広さ
二人掛けのテーブルセットを置く場合
2人掛けのテーブルセットを壁や手すりに寄せて置く場合、家具の大きさにもよりますが、約1.3m×1.9mの広さが必要になります。
写真のように椅子やテーブルを屋外に向ける置き方は、眺望の良いベランダにおすすめのレイアウトです。
テーブルと椅子を一脚だけ置く場合
テーブルと椅子一脚を壁や手すりに寄せて置く場合、約1.3m×1.3mの広さがあればゆったりと腰掛けることができます。
狭いベランダの場合は、家具を小さめにしたり部屋からベランダに出る開口部の前に置き動線を確保することで、上記よりも小さなスペースに置くことが可能です。
四人掛けのテーブルセットを置く場合
2人掛けのテーブルセットを壁や手すりに寄せて置く場合、家具の大きさにもよりますが、約2m×1.9mの広さが必要になります。
四人掛けの円テーブルを置く場合はテーブルの直径が1.1m程度になり、約2.3m×2.3mの広めのスペースが必要となります。
マンションのベランダは奥行きが2mまでのところが多く、ルーフバルコニーなど広いスペースが取れる場合のレイアウトです。
以下の記事で説明している方法を使って、上記の広さを算出しています。
上記の広さは目安であり、家具の大きさによって必要なスペースは異なります。
気になる家具がありましたらご自分で計算できるよう、以下の記事で詳しく解説しています。
ソファを置く場合に必要な広さ
二人掛けのソファを置く場合
ソファは広いベランダにしか置けないと思われがちですが、意外にも二人掛けのテーブルセットと同じくらいの広さがあれば二人掛けのソファとテーブルを一列に並べて置くことができます。
写真のような2人掛けソファとテーブルを壁や手すりに寄せて置くには、家具の大きさにもよりますが約1.35m×1.9mの広さがあれば可能です。
コーナーソファを置く場合
広いベランダには写真のようなコーナーソファを置くことができます。
コーナーソファを置く場合は、テーブルを含めると約2.25m×2mの広さが必要です。
最近のマンションはベランダの奥行きが2mある物件が多く、コーナーソファを置くことも夢ではありません
以下の記事で説明している方法を使って、上記の広さを算出しています。
家具は同じでもレイアウトを工夫することでベランダに設置できることがあります。
レイアウトに応じたスペースの求め方についても、具体例をあげて以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてみてください。
〈STEP④〉レイアウトを決める
レイアウトを決める順序
STEP3でベランダに家具を置くスペースがあるかを確認できたら、レイアウトを決めていきます。
まずは動かせないものや生活スペースの確認をし、その次に大きめの家具、最後に植物など動かしやすいものを配置します。
ベランダの一部にしか日光が当たらない場合は、植物をできるだけ日光が当たる場所に置けるようにレイアウトを工夫します。
- 動かせないもの(室外機、給湯器、排水管など)の位置をチェックする
- 生活スペース(洗濯干しスペース、ゴミ置き場など)の位置をチェックする
→上の①②以外の部分を自由に使える - 日が当たる場所に植物を優先的に配置する
- 大き目の家具を配置する
- 植物や雑貨を配置する
⑤で日当たりが悪くどこに植物を配置したらよいか分からない場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
レイアウトをシュミレーションする方法
方眼紙に手書きで書く
シンプルですが、一番取り組みやすく分かりやすい方法です。
ベランダのレイアウトは部屋の間取りと違い、家具も少なくシンプルなので紙に手書きするだけでも十分イメージをつかむことができます。
小さいベランダのシュミレーションでは、実際のベランダの1mを方眼紙の10㎝もしくは20㎝の縮尺に換算して実際のベランダの大きさを四角で囲み(図では緑色の線)そのあと動かせないものの場所や生活スペースを斜線で囲むなどして、実際に使えるスペースを視覚的に割り出します。
間取り図シュミレーションアプリを使う
広いベランダで方眼紙では小さすぎると感じられる場合は、住宅の間取りシュミレーションアプリを使うことでイメージを形にすることができます。
3Ðシュミレーションもあり、立体的なイメージをリアルにつかみたい時におすすめの方法です。
間取り作成アプリのおすすめ人気ランキング19選【2024年】
レイアウトの工夫を実例で解説
植物があふれるベランダにするための工夫
ラティスに植物をハンギング
上手に壁面を使うことで狭いスペースでも植物があふれるベランダにすることができます。
ラティスを設置することで目隠しの効果もあります。
多肉植物を棚いっぱいに
棚を使うことで限られたスペースでたくさんの植物を育てることができます。
奥行が狭い棚しか置けない場合も、小さめの鉢に入った多肉植物ならぴったりです。
鉢スタンドで床を広く見せ視界に緑を取り入れる
スタンドに鉢を置くことで、見える床の面積が増えベランダを広く見せることができ、高さを持たせることで部屋からの景色に植物が映える効果があります。
また、鉢底からの通気性がアップして生育面でも良い影響があります。
狭いベランダをアウトドアリビングにする工夫
一脚の椅子と植物でアウトドアリビングに
ベランダが狭いから、と諦めることはありません。
一脚の椅子と肌触りの良いひざ掛け、そして小さな植物があれば快適なアウトドアリビングが出来上がります。
狭いベランダには手すりにプランターホルダーをかけることでスペースがなくてもガーデニングを楽しむことができます。
半円テーブルや細長いテーブルを取り入れる
テーブルセットを置くスペースがない…でも、ベランダでティータイムを楽しみたい。
そんな時には半円テーブルや細長いコンソールテーブルを壁に寄せて使うのがおすすめです。
ベランダの一角だけでも空いていれば屋外の風を感じながら一息つける素敵なスペースが出来上がります。
奥行きが狭いベランダにはベンチを取り入れる
ベランダの幅はそれなりにあるけれど、奥行が狭い、という場合はベンチを置いてみてはどうでしょうか。
背もたれがない分、奥行がなくても設置できるのと、座面が細長いので空いているスペースに本や飲み物を置いてテーブル替わりに使うこともできます。
自分の好みをベランダに反映させる
夕暮れの雰囲気を楽しむちいさな照明
夕暮れ時にコーヒーやアルコールを片手に外の空気を感じるひととき。
ベランダの端に小さなテーブルと椅子を置き、少し高さのある樹木をコーナーに配置して落ち着いた雰囲気の空間に。
小さめの照明をプラスすることでほどよい華やかさを感じさせてくれます。
坪庭のような遊び心のあるスペース
ベランダの一角にれんがや玉砂利を使って設けた坪庭のようなスペースは秘密基地のような遊び心を感じさせてくれます。
木製のフェンスやテラコッタの鉢などの自然素材がナチュラルな雰囲気を醸します。
お気に入りのクッションやラグで居心地の良いベランダに
自分好みのテイストのクッションやラグをベランダに加えることで、居心地のよいベランダリビングが出来上がります。
植物が少ないベランダでも、クッションやラグの色彩でぱ空間がぱっと華やぎます。
さいごに
ベランダはガーデニングはもちろんのこと、屋外の空気を感じることで日々の疲れを癒しリフレッシュすることができる素敵な空間です。
狭いベランダの一角に小さな椅子と植物を置くだけでも、それまでとは全く違ったベランダ時間を楽しむことができます。
ベランダの可能性は無限大!
自分好みの空間に育てていくプロセスを、是非楽しんでみてくださいね。