【理想のベランダ作り②】テーマカラーを決める~ミルクペイントで塗装の色見本づくり

JUN

理想のベランダ作り始まったね!
何から始めるの?

ベランダの色調をイメージ通りにしたいんだ。
今回はイメージカラーの決め方と実際に塗装して色見本を作ったお話をしていくよ。

以前、「ベランダガーデニングの始め方」の手順を以下の記事で詳しくお話しました。

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この中の〈STEP⑤〉「イメージを具体化する」のステップで、理想のベランダをどのように具体的にイメージしていくかをご説明しましたが、今回は理想のイメージを実現するための具体的な方法についてお話します。

イメージを形にするために大切なのが「色彩計画」

理想のベランダのテーマカラーの決め方と実際に色見本を作るところまで解説していきます。

この記事はこんな人におすすめ
  • イメージカラーをどのように考えたらよいか知りたい人
  • フェンスやプランターを好みの色に塗装したい人

理想のベランダを実現するための色彩計画

テーマカラーの決め方 私の場合

理想のベランダのイメージを具体化するにあたって、私がいちばん便利だと思ったのは「Pinterest(ピンタレスト)」です。

例えば検索に「ベランダガーデニング」と入力するとさまざまなベランダ画像が出てくるので、気になるベランダの画像をタップしていくとそのイメージに近い画像が次々と選び出され表示される仕組みです。

気になる画像をフォルダに入れていき、後からそれを眺めてみると自分が好きなテイストの傾向が分かってきます。

私がピンタレストで集めた画像を分析すると以下のようなイメージになりました。

私が理想とするベランダのイメージ
  • 【色】「ベージュがかった明るめのグレー」+「明るめのテラコッタカラー」
  • 【材質】木材やテラコッタ、レンガ、石などのナチュラルな素材
  • 【質感】経年感のあるビンテージな風合い
  • 【植物】宿根草が中心、なるべく自然に近い雰囲気を作りたい

植物を育てることから、ベランダガーデンのエクステリアイメージは基本的にはナチュラルなものになることが多いかと思います。

ナチュラルと一言で言っても色彩のトーンは様々です。

ちょっと暗めのダークブラウンから白に近いものまで幅がありますし、ベースの色彩はナチュラルでも雑貨で華やかな色を取り入れたい場合や、私のように経年感のあるヴィンテージテイストにしたい場合など、工夫次第で雰囲気をがらっと変えることができます。

かくいう私も、以前はフェンスをダークブラウンに塗装していたように、深めの色彩が好みでしたが、今はもう少し明るいものを好むようになってきました。

(上)以前の私のベランダ。ダークブラウンやテラコッタ色がベース
(左下・右下)今後のベランダイメージのヒント。色調や質感のインスピレーション

今回は「ベージュがかった明るめのグレー」や「明るめのテラコッタ色」を基調に、経年感を少しプラスしたテイストにしていきたいと考えています。

色彩に統一感を持たせるためには

理想のイメージとテーマカラーが決まったら、次はその色彩をどのように実現していくかを具体的に考えていきます。

ベランダガーデンの色彩の主役は植物の葉色や花色。

それを引き立たせるようなテーマカラーを決め、壁や床、プランターボックスや植木鉢、室外機カバーなど、目につきやすい場所をなるべくテーマカラーに合わせるよう工夫します。

テーマカラーを決めたら、その色に近いプランターボックスや植木鉢をそろえたり、DIYができる場合はテーマカラーに塗装すると統一感を持たせることができます

床は以前から使っていた磁器質のタイル(テラコッタ色)を使い、フェンスはDIYで制作、あとは大きめの木製プランターボックス(IKEA)や植木鉢、植物棚、室外機カバーをテーマカラー(ベージュがかった明るめのグレー)に塗装することで色彩に統一感を持たせることにしました。

ミルクペイントで色見本を作る

ミルクペイントとは何か?

ミルクペイントとは何でしょうか。

ミルクペイントはターナー色彩株式会社が出している水性塗料のことで、商品名に「ミルク」とある通り森永乳業のミルク原料を使用した塗料です。

ミルクペイントの特徴はすなわち私がミルクペイントを選んだ理由でもあります。

私は以下の理由でミルクペイント(ミルクペイントforガーデン)を選びました。

私がミルクペイントを選んだ理由
  1. 水性で森永乳業のミルク原料を使用した安全性が高い塗料である
  2. アンティークカラーを再現したおしゃれなカラーラインナップ
  3. 屋外でも使用できる塗料である

好みの色彩をミルクペイントで作るには?

今回私は屋外で使うフェンスやプランターボックスを塗装するため、「ミルクペイントforガーデン」を使います

カラーバリエーションは落ち着いたベーシックカラー8色と鮮やかなアクセントカラー6色の合計14色です。

もちろんそのままの色で塗装することもできますが、好きな組み合わせで混色もできます

私がベランダのテーマカラーにしたい「ベージュがかった明るいグレー」は微妙なニュアンスな色なので、思い描いた色を出せるようさまざまな配合を試してみました

今回使ったのはこの3色。

左から「モルタルグレー」「ミルクティーグレージュ」「ミルキーホワイト」です。

ミルクペイントを混色して色見本を作る

先ほどの3色をどのように配合したら思い描いた色になるのか?

やってみないと分からないので、まずは木材と塗料などを準備。

自宅にあった杉板を4つに切ってテスト用の木材にしました。

手に塗料がつくと落ちにくいので、ビニール手袋をつけてミルクペイントを塗っていきます。

まずはミルキーホワイトとモルタルグレーを半々に混ぜて塗ってみましたが思ったよりも濃い色合いになりました。

ミルキーホワイトの配合割合を増やし(下の画像①→③)これくらいの明度かなと定まってきた頃にミルクティーグレージュを足していきました(④)。

ミルキーホワイト→W モルタルグレー→G ミルクティーグレージュ→MTと表示しています。配合割合は以下の通りです。

(左上)①W:G=1:1 ②W:G=2:1
(右上)③W:G=3:1 ④W:G:MT=3:1:1
(左下)⑤W:G:MT=4:1:1 ⑥W:G:MT=3:1:1 ⑦W:G:MT=6:1:2
(右下)W:G:MT=8:1:3

①から③まではミルキーホワイトとモルタルグレーの2色のみの混色、④以降はミルクティーグレージュも入れた3色の混色です。

はじめテスト木材は4枚で足りると思っていたのですが考えが甘かったことに気づき…

しっくりくる配合割合が決まるまで、⑤以降は小さな端材で試すことになりました。

上の画像の右下が決定した色合いです。

経年感を出すアンティークメディウム

ここにヴィンテージ加工のためのアンティークメディウムをかけていくので、最終的にはもう少しブラウンがかった色目に仕上がります。

「メディウム」とは、塗装の風合いにバリエーションを持たせるための材料です。

ミルクペイントで塗装した上にアンティークメディウムを薄くつけることで年月を経たようなヴィンテージな風合いに仕上がります。

私が以前のフェンスを作ったのは(一番上の写真のフェンス)2011年で、この時のフェンスもヴィンテージ塗装をしていますが作業がとても大変でした。

下地の塗料を塗り、上に塗った塗料が乾いた後にやすりをかけて下地の色を出すというやり方で、その頃はサンダー(電動のやすり)を持っておらず、ひたすらサンドペーパーで塗装をはがすのに苦労した記憶があります。

ターナー色彩株式会社のホームページによると、ミルクペイントforガーデンの発売が2017年、メディウムの発売が2015年となっていました。

以前のフェンスを作った時にはまだ世に出ていなかったミルクペイントやメディウムですが、その頃に比べてDIYがもっと身近になり、素敵な商品がたくさん出てきたことを嬉しく思います。

メディウムを使ったヴィンテージ塗装はびっくりするくらい手軽で感動しました!(詳しくは次回の記事で解説します)

今回色見本で作り上げたテーマカラーで、IKEAの木製プランターボックスやエアコン室外機カバー、植木鉢などに塗っていく予定です。

次回の【理想のベランダ作り③】では、実際にIKEAの木製プランターボックスに塗装し、メディウムでヴィンテージ塗装をして組み立てをするところまでご紹介していく予定です。

ABOUT ME
JUN
JUN
ベランダを楽しむ人
ベランダガーデニングから始まり、
フェンス等のDIY、栽培したハーブを料理に、
ベランダカフェでひとり時間を楽しんだり…
ベランダの楽しみは広がるばかりです。

経験をもとに「ベランダで四季を楽しむコツ」を発信しています。

●ガーデニング歴約20年
●大学生と社会人の母
●インテリアコーディネーター資格を取得
→ハウスメーカーでインテリアコーディネーターとして働く
→ヴィンテージジュエリーショップ運営(現在)
●petit sweet ガーデニング(双葉社)に掲載されました
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